展覧会

【季節の展示】盆栽展〈四季〉ー3月・花告げる春

期間:令和7年3月21日(金)~3月26日(水)
場所:コレクションギャラリー・盆栽庭園

屋内コレクションギャラリーでは、1週ごとに展示替えを行ない、盆栽庭園における展示とともに、季節の見ごろを迎えた盆栽で来館者を迎えています。

季節の展示「盆栽展〈四季〉」では、屋内座敷飾りの趣向を含め、ひと月ひと月の季節感あふれる盆栽の姿を紹介していきます。


3月・花告げる春

季節の展示_盆栽展四季_3月

おだやかな陽気に包まれ、暖かな光を枝先に受けた寒桜は、つぼみをくすぐられたかのように一斉に花を開きます。
やがて満開の時を迎えた花々の様子は、やさしげな桜色の霞を漂わせるかのよう。
松や杉、真柏といった常緑の木々に囲まれ、ほんのひと時、可憐な姿を現す桜の盆栽が、私たちに春の到来を告げていきます。
大宮盆栽美術館に訪れた春の風情をお楽しみください。
会期 令和7年3月21日(金)~3月26日(水)


4月・芽吹きの季節

桜の花が散りはじめるこの時季の見どころは、初々しい芽吹きを迎える木々の姿にあります。
冬の堅いつぼみがふっくらと丸みを帯び、もみじやかえでは赤みを残した若い葉を芽吹きはじめます。
凍てついた長い冬を経て、木々の一年のはじまりが告げられる季節、このときだけの芽吹きの姿をお楽しみください。
会期 令和7年3月28日(金)~4月30日(水)

※大宮盆栽村100周年記念企画展「第34回作家展(日本盆栽作家協会)」開催予定期間中〔4月4日(金)~4月23日(水)〕は、コレクションギャラリーは同展示会場となります。
 盆栽庭園で約60点に及ぶ春から初夏の盆栽の姿をお楽しみください。


5月・新緑の誘(いざな)い

風薫る5月、初夏のあたたかな陽ざしを受け、芽吹いたばかりの初々しい葉がおおらかに広がっていきます。
覆い繁る葉はまだ淡い黄緑色で、木陰から見上げれば、透き通るように鮮やかなグリーンの光が目に映ります。
萌える緑の鮮やかさに誘われ、一年の中でもこの時季にしか見られない新緑の魅力をお楽しみください。
会期 令和7年5月1日(木)~5月28日(水)

※企画展「さつき盆栽展」開催予定期間中〔5月23日(金)~6月1日(日)〕は、コレクションギャラリーはさつき盆栽の展示となります。
 盆栽庭園で約60点に及ぶ初夏の盆栽の姿をお楽しみください。


6月・枝先のしずく

しとしとと降る長雨に濡れそぼつ木々の姿。
アジサイの仲間「岩がらみ」は、みずみずしい葉に雨露を浮かべ、清楚な白い花を咲かせています。
また、針葉の先に露を重ねた松は、幾層にも重なる樹皮を濡らし、その色は暗く沈んで一層深い亀裂をあらわにします。
広げた葉に恵みの雨をいっぱいに受け、薄曇りのなかにしっとりとした姿を見せる木々の姿もまた、たしかに日本の季節の景観をあらわしていると言えるでしょう。
会期 令和7年5月30日(金)~6月25日(水)


7月・こぼれる陽光

梅雨があければ、突き抜ける青空を背景に、輝かしい緑の葉をたくわえた木々が生命力あふれる姿を再び見せてくれます。
枝先や葉群れを透かし、夏の日差しが大地にこぼれる7月。夏本番に向けて、ますます緑の色を濃く、たくましく生きる木々の姿をお楽しみください。
会期 令和7年6月27日(金)~7月30日(水)

※企画展「山水涼景~水石の世界」開催予定期間中〔7月18日(金)~8月27日(水)〕は、コレクションギャラリーは同展示会場となります。
 盆栽庭園で約60点に及ぶ夏の盆栽の姿をお楽しみください。


8月・緑陰の涼

盛夏の陽光を浴び、緑の色を濃く、青々と繁る木々の木陰には、一時の涼風が訪れます。
暑い盛りではありますが、盆栽庭園に点在する松樹や真柏、そして涼しげに揺れる山もみじの豊かな緑のしげみのもとから、緑陰の涼を呼ぶ木々の姿をお楽しみください。
会期 令和7年8月1日(金)~8月27日(水)

※企画展「山水涼景~水石の世界」開催予定期間中〔7月18日(金)~8月27日(水)〕は、コレクションギャラリーは同展示会場となります。
 盆栽庭園で約60点に及ぶ夏の盆栽の姿をお楽しみください。


9月・秋空を背に

季節の展示 盆栽展〈四季〉9月・秋空を背に

暑さの残る9月も、長雨や季節を変える嵐が過ぎれば、すっきりと晴れ渡る青空に、うろこ雲浮かぶ秋空が広がります。
夏の陽光でもなく、春のおだやかな風でもなく、秋のはじまりのすがすがしい空のもと、盆栽の木々は少しずつ、少しずつ秋の装いへと姿を変えていきます。
初秋の蒼空を背景にした、おだやかな木々の姿をお楽しみください。
会期 令和7年8月29日(金)~9月24日(水)

※企画展「盆石展(仮称)」開催予定期間中〔9月5日(金)~9月17日(水)〕は、コレクションギャラリーの一部及び庭園で盆栽を展示します。


10月・爽秋の風

昼間のあたたかな陽気に対し、日を追って冷たさを感じる朝夕の風が、木々に秋の訪れを知らせていきます。
やがて落葉樹の葉は、一年の活動をとめ、青葉の色を薄めて次第に黄色や紅色へと葉を染め上げていくことになります。
澄み切った青空にさわやかな風わたる秋、日々その装いを変えていく木々の彩りに、季節のうつろいのたしかさを感じられます。
会期 令和7年9月26日(金)~10月29日(水)

※大宮盆栽村100周年記念特別展「大宮盆栽村100年の物語(仮称)」開催予定期間中〔10月3日(金)~12月10日(水)〕は、コレクションギャラリーは同展示会場となります。
 盆栽庭園で約60点に及ぶ初秋の盆栽の姿をお楽しみください。


11月・深まる色

季節の展示_盆栽展四季_11月深まる色

あか、べに、ひいろ、あかねいろ・・・日を追って鮮やかさを増すもみじの葉が、深まりゆく秋を私たちに告げています。
いまだ緑葉を残しながら、モザイク模様のようにその姿を秋色に染め上げていくもみじやかえで、けやきやいちょうなど、広葉樹の盆栽が織りなす一年のハイライト、この時季だけの色彩に満ちた世界を存分にお楽しみください。
会期 令和7年10月31日(金)~11月26日(水)

※大宮盆栽村100周年記念特別展「大宮盆栽村100年の物語(仮称)」開催予定期間中〔10月3日(金)~12月10日(水)〕は、コレクションギャラリーは同展示会場となります。
 盆栽庭園で約60点に及ぶ秋の盆栽の姿をお楽しみください。


12月・寒樹の美

季節の展示_盆栽展四季_12月寒樹の美

からっ風が散りもみじの姿を変え、広葉樹の盆栽は一鉢ずつ冬支度へと向かっています。
枯れ木の姿には寒々しい印象を思い浮かべますが、数十年に渡り丹念に枝先の剪定を重ねた盆栽の姿は、まったく趣きが異なります。
枝先にやさしげな梢が広がり、さながらレース模様のように繊細で美しい表情を見せてくれるからです。
広葉樹の一年の締めくくりは、この「寒樹(かんじゅ)」と呼ばれる冬姿にこそあるのです。
会期 令和7年11月28日(金)~12月28日(日)

※大宮盆栽村100周年記念特別展「大宮盆栽村100年の物語(仮称)」開催予定期間中〔10月3日(金)~12月10日(水)〕は、コレクションギャラリーは同展示会場となります。
 盆栽庭園で約60点に及ぶ冬の盆栽の姿をお楽しみください。


1月・緑を寿ぐ

季節の展示_盆栽展四季_1月緑を寿ぐ

新年あけましておめでとうございます。
言祝(ことほ)ぎのことばとともに年初の座敷を飾るのは、寒波のなかにいよいよ緑の色を増す松樹の盆栽です。
古来より「常磐木(ときわぎ)」とも呼ばれ、絶えざる緑葉を讃えられた松や杉、檜の姿。
静けさに満ちたその厳(おごそ)かなたたずまいに迎えられ、来訪者はしばし背筋を伸ばすことになるかもしれません。
会期 令和8年1月4日(日)~1月28日(水)


2月・凛と咲く

寒風に向かい枝先のつぼみを膨らませる梅は、早春のまだ張りつめた冷気のなか、やがて花をほころばせ、あたりに馥郁とした香りを漂わせます。
2月の大宮盆栽美術館では、白梅や紅梅、そして椿の盆栽が週ごとに見頃を迎え、澄み切った青空を背景に、時には白雪の舞う雪空のもと、凛とした花姿を見せてくれます。
漂う梅の香りに誘われて、一年に一度しか見られない高潔な花姿をぜひご覧ください。
会期 令和8年1月30日(金)~2月25日(水)


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