- 名称
- 摸擬六佳撰 在原業平
- 作者
- 三代 歌川豊国
- 制作年代
- 弘化4年-嘉永5年(1847-1852)
- 寸法
- 備考
- 資料番号
- E-137
女性が鉢から抜いた一輪の桜草で、水盤の中の蜆(しじみ※隅田川産の「業平シジミ」が知られ、コマ絵の業平に掛けられる)を釣り上げるところを描く。画面上部には、六歌仙の一人、在原業平の恋に関わる歌(月やあらぬ 春やむかしの春ならぬ 我身ひとつは本の身にして)と、戯作者・柳亭種員の文章が書き込まれていることから、本図は、おそらくは娘の報われぬ恋の姿をあらわしているものと思われる。