樹種 | Types of Trees
盆栽の種類は、樹種により、「松柏」と「雑木」の二つに分けられます。さらに、幹の数や向きなどの樹形により、それぞれの名前が与えられています。
真柏
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松柏盆栽
盆栽の代表格が、常に緑色の葉を繁らせる針葉樹です。特に愛されてきたのが松と真柏であり、二つを合わせて「松柏」と呼びます。松柏は生命力が強く、根や幹が様々な造形美を見せます。
花梨
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雑木
松柏に対して、季節ごとに変化を見せるのが「雑木」です。青葉から紅葉へ色を変えるモミジやカエデが代表的ですが、花を楽しむフジやサツキなどの「花もの盆栽」、果実を実らせるカリンなどの「実もの盆栽」というように、樹種によって様々な見どころがあります。
形態 Shape of trees
直幹と模様木
一本の幹が垂直に伸びる「直幹」は、盆栽の基本的な形の一つです。この直幹と、幹に変化のある「模様木」の二つが、もっとも代表的な樹形とされます。他に一本の幹がどちらかの方向に傾く「斜幹」、二本の幹を持つ「双幹」、三本の「三幹」などもあります。
吹き流しと懸崖
盆栽の中には、樹木が自然環境の厳しさに耐える姿を表現したものがあります。幹を傾けて、強い風になびく姿に作った盆栽が「吹き流し」です。また切り立った崖から垂れ下がる形に仕立てた「懸崖」も、特徴のある盆栽です。
根連なりと寄せ植え
一つの根元から複数の幹を左右に伸ばし、木々が身を寄せあっている姿を表した盆栽が「根連なり」です。また一つの鉢にいくつもの苗木を植える「寄せ植え」の中には、森林の趣を表現しようとするものもあります。