コレクションギャラリー | Collection gallery
コレクションギャラリーは、プロローグ、ギャラリー、座敷飾りという、3つの空間から構成されています。
プロローグでは、盆栽文化への導入部として、当館コレクション(盆栽、盆器、水石、絵画資料、歴史・民俗資料)と盆栽の鑑賞方法をパネルで紹介しています。
続くギャラリーと座敷飾りが盆栽の展示空間となり、ギャラリーでは5席、座敷飾りでは3席の盆栽を季節に合わせ、週替わりでご紹介しています。
座敷飾り Zashiki-kazari
室町時代になると、室内に書画や工芸品を飾りつける基本的な様式が整いました。
さらに江戸時代には、座敷を「真」「行」「草」の格式に分けるようになり、それぞれに合わせた飾り方が工夫されます。
以後、お客をもてなす空間として、重要な役割を果たしていきます。
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真の間
真の間は、最も格式の高い座敷です。床柱は柾目の杉、下框は黒漆塗りとなっています。また身分の高い人が座るのにふさわしく、規則ただしく細やかな文様をあしらった高麗縁の畳を、床の間に敷くなどの決まりごとがあります。床脇棚には、水石や香の道具など、さまざまな品を飾り置きます。
格調高い盆栽を飾るのにふさわしい座敷です。
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行の間
真・行・草は、中国の書道に由来する、三つの伝統的な型の種類です。厳格な真体に対して、くずして動きをもたせたのは草体、その中間となるのが行体です。
近代以降に作られたほとんどの座敷は、行の様式の空間となっています。模様木や花もの盆栽などを飾るのに適しています。
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草の間
草の間は、主に茶席として工夫されました。限られた空間ながらも、柱や框にそれぞれ異なった木を選ぶことで、狭さを感じさせないよう、変化に満ちた空間を作り出しています。床の間の左側にある横幅が狭い台目畳は、お茶を点てるための場所です。
文人木など、動感ゆたかな盆栽を飾るのに適しています。