春季特別展「国風盆栽展」の誕生~「美術館」をめざした昭和初期の盆栽
期間:平成31年(2019)2月1日(金)~3月13日(水)
場所:企画展示室
昭和9 年(1934)、”美術の殿堂”と称され、上野公園に大正15年(1926)に建設された東京府美術館(現東京都美術館)において、盆栽の歴史上初となる、「美術館」を会場とした画期的な展覧会が開催されました。現在も引き続き同美術館を会場として、平成31年(2019)で93回を数える盆栽展の最高峰「国風盆栽展」です。
昭和時代に入るまで、盆栽は主に一部の趣味者による煎茶会や、料亭での陳列会において飾られていました。煎茶会から「美術館」へ――盆栽はどのような歴史を経て、「美術館」という場で、一般の人々に開かれた展覧会として展示されるに至ったのでしょうか。「国風盆栽展」誕生の背景には、盆栽の近代史が隠されています。
本展は、昭和初期から「盆栽芸術運動」と呼ぶべき活動を展開し、「美術館」での盆栽展に向けて奔走した、盆栽誌編集者・小林憲雄(こばやし・としお:1889-1972)という人物に焦点を当て、明治の煎茶会から「国風盆栽展」開催に至るまでの軌跡を紹介するものです。小林の運動を伝える貴重な史料をはじめ、「美術館」における盆栽展の実現を助けた、近現代の代表的な彫塑家・朝倉文夫の資料などを通して、「国風盆栽展」誕生の舞台裏に迫ります。
主催
さいたま市大宮盆栽美術館
会期
平成31年2月1日(金)~3月13日(水)
休館日
毎週木曜日
開館時間
9時~16時(入館は30分前まで)
※3月は16時30分まで
会場
大宮盆栽美術館 企画展示室
展示構成
プロローグ 「国風盆栽展」の生みの親 第一章 趣味者たちの陳列会 〜明治・大正期 第二章 盆栽誌編集者・小林憲雄の登場 第三章 盆栽芸術運動の展開 〜「国風盆栽展」の胎動 第四章 彫塑家・朝倉文夫の助力 〜「国風盆栽展」前夜 エピローグ 「国風盆栽展」の誕生
イベント①
特別展講演会1 「盆栽と美術と朝倉文夫」
日時 2月11日(月祝) 13:30~15:00
講師 戸張泰子(台東区立朝倉彫塑館研究員)
特別展講演会2 「「国風盆栽展」の誕生と小林憲雄」
日時 2月16日(土) 10:00~11:30
講師 さいたま市大宮盆栽美術館学芸員
◎会 場 大宮盆栽美術館講座室
◎聴講無料、定員各30人、要事前申し込み
参加方法
郵便はがきに【①各イベント名(講演会1・2の同時申込可)、②氏名、③郵便番号・住所、④電話番号】を明記の上、2月4日(月)必着にて当館まで。
応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
イベント② 特別展ギャラリートーク
日時 ①2月3日(日)、②2月16日(土)、③3月3日(日)
いずれも13時30分から
会場 大宮盆栽美術館、企画展示室
参加方法 当日の観覧券をお持ちの上、当館ロビーにお集まりください。
観覧料
一般300円(200円)
高大生・65歳以上150円(100円)
小中学生100円(50円)
※()内は20名以上の団体料金