秋季特別展「三代目尾上菊五郎改メ、植木屋松五郎!? ―千両役者は盆栽狂」
期間:平成29年10月7日(土)~11月29日(水)
場所:企画展示室
江戸時代後期の人気歌舞伎役者・三代目尾上菊五郎〔天明4年~嘉永2年(1784~1849)〕には、実は大の「盆栽好き」としての横顔がありました。浮世絵版画の役者絵には、鉢植えを座右に飾る三代目の姿がよく見られます。ところが、三代目の盆栽好きは趣味の域には留まらず、ついには向島の寺島(てらじま)村*に、植木屋「松の隠居」を名乗りはじめます。三代目は、なんと植木屋稼業の役者でもあったのです。
本展覧会では、三代目尾上菊五郎の盆栽趣味と植木屋としての横顔に、江戸時代の園芸文化の高まりを背景とした、浮世絵版画をはじめとする資料をふまえて迫っていきます。
この世界への入り口として、まずは「菊屋」という謎の植木屋を描いた浮世絵版画を読み解いていきましょう。描かれた群集の中に、どうやら三代目が紛れ込んでいるかもしれないのです。
*現東京都墨田区。本地名より、明治時代に五代目菊五郎が寺島(てらしま)姓を名乗ることになります。
【展覧会図録について】
図録の販売をはじめました(10月24日)。
A4横判、72頁、販売価格 1,000円
会期
平成29年10月7日(土)~11月29日(水)
前期 10月7日(土)~10月31日(火)
後期 11月3日(金祝)~11月29日(水)
休館日
毎週木曜日(11月23日を除く)、11月1日(水)は展示替えのため、本展示室のみ閉室
会場
さいたま市大宮盆栽美術館 企画展示室
主催
さいたま市大宮盆栽美術館
後援
NHKさいたま放送局、埼玉新聞社、JR東日本大宮支社、テレ玉
展示構成
1 謎の植木屋「菊屋」をさぐる~浮世絵師の暗号
2 魅惑の江戸園芸~園芸好きの温床
3 人気役者勢揃い~植木屋で登場
4 三代目の正体~千両役者は盆栽狂
エピローグ~好敵手・七代目市川団十郎の“松切り”
イベント1 特別展講座「役者としての三代目尾上菊五郎」 ※終了しました
七代目市川団十郎とともに、江戸時代後期の歌舞伎人気をけん引した歌舞伎役者としての尾上菊五郎の姿を、豊富な浮世絵版画などをもとに紹介します。
日時 11月3日(金祝)13時30分~15時
講師 渡邉晃(太田記念美術館主幹学芸員)
会場 さいたま市大宮盆栽美術館 講座室
定員 30人
イベント2 スライドトーク ※終了しました
担当学芸員がスライドを用いて展示品を詳しく紹介します。見どころやこぼれ話など、話題も豊富に「松の隠居」こと三代目尾上菊五郎の姿を伝えます。
日時 10月9日(月祝) 13時30分~15時
会場 さいたま市大宮盆栽美術館 講座室
定員 30人
【参加方法(イベント1および2共通)】
参加方法(共通)
自由参加、各日13時より先着順、参加費無料(展覧会の鑑賞は、別途観覧券が必要です)
イベント3 特別展ギャラリートーク
日時 10月21日(土)、11月5日(日)、11月18日(土)両日程とも13時30分~
会場 さいたま市大宮盆栽美術館
※当日の観覧券をお持ちの上、当館ロビーにお集まりください。
秋季特別展チラシをダウンロード(約2.3MB)
出品リストはこちらからダウンロードできます(300KB)